55歳の主婦です。息子が一人立ちして、夫も単身赴任となり、思いがけず一人暮らしをすることになりました。実のところ、一人暮らしには憧れていたのですが、この年齢になるまで経験をしたことがなく、初めてのことでした。
最初の何か月かは、ウキウキと楽しく過ごしていたのですが、だんだんとつまらなくなってきました。
お友だちとランチに行くのは良いのですが、みんな夜は家族があるので、ご飯の支度に帰らなくてはいけません。それでだいたい夜は暇なのです。最初の頃は借りてきたDVDを観たりして過ごしていましたが、いつまでも続くはずもなく、遊び歩いてばかりいては、それこそお金がもちません。
手軽な炭水化物ばかりに
そして、何より困ったのは「自分で作ったものを食べる気にならない」という現象でした。高齢になって一人暮らしをするようになった人が、同じようなことをおっしゃっているのを耳にすることがありましたが、自分の身にもそれはふりかかってきました。
お腹が減らないわけではないのですが、食べる気にならないのです。結果、食べるのは買って来た冷凍のピラフとかパスタ、ピザなど炭水化物ばかりになって、みるみる間に体重がふえてしまいました。糖質は太りますね。実感しました。
これはなんとかしないとと思って、ダイエットにとりくむことにしました。食生活をきちんとしないと健康もおびやかされかねない感じです。
友人との共有レシピで楽しみを
実は、大学時代の友人が遠方にいるのですが、彼女が病気になり、食事を見直していました。彼女はダイエット目的ではなかったのですが、みるみる間に痩せました。彼女の場合、健康を取り戻すと言う強い意思があったので、できたのだと思います。
LINEで彼女とはやりとりしていましたので、食事の話もよく聞いていました。そこで、彼女の食事をまねすることにしたのです。
「今日は何作るの?」とかってLINEで聞いて、同じようなものを作って、調味料とかも全部彼女と同じものにしました。
すると、一人で食べているというわびしさが不思議と消えて、自分も元の体に戻って行きました。誰かと、「おいしいね」と共有することの大切さを実感したものです。
食べる楽しみを再発見できた
彼女は、その後再発もなく元気に過ごしています。私も、食べる楽しみを取り戻して、なんとか主人が返ってくるまで元気でいようと思います。
友人からのレシピは、いつも野菜中心で味付けも薄味にするというものでした。特に私が驚いたのは、フレッシュなものしか口にしないと決めていることでした。つまり、レトルトや缶詰は食べないと徹底していたようです。
私は、そこまでは真似できなかったのですが、病気を経験した彼女の食事内容はとても勉強になりました。これからも続けていきたいと思います。